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 クルマ依存社会の見直しに関する政策質問書
        最終更新日:2003.11.08



各政党総裁、党首、代表、委員長、政策責任者 殿



クルマ依存社会の見直しに関する政策質問書

2003年10月31日
クルマ社会を問い直す会


前略

 11月9日投票の衆議院議員選挙に向けて、以下の書類を提出させていただきます。この書類は、この選挙に取り組んでおられる政党様にお送りいたします。

1.本質問書 2頁
2.返信用封筒
3.当会発行冊子最新号

 自動車は、移動能力や運搬能力が弱い人間にとって、ドアツードアの利便性や輸送能力のある文明の利器であり、大きく普及してきましたが、それがもたらすマイナス面を制御する適切な施策が取られなけらば、利器は迷惑物や凶器に転じます。日本は世界有数の自動車社会に成長した結果、人間が安全に暮らすという最低限度の権利さえ日常的に侵害されているのが現実です。私たちはこの歪みを正し、人間が賢明さを持って自動車を活用できる社会をめざして、自動車中心でなく、人間中心の交通政策、道路政策を求めて8年前に発足し、運動をつづけている市民団体です。会員は、北海道から沖縄県まで全国各地に居住する400人です。

 選挙の準備でお忙しい中とは存じますが、今回の質問書書について、そのご回答をはじめ、御部署・御団体で交通問題に向けて取り組まれていることの紹介など、お返事をいただけますと幸いです。ご回答の有無・時期・内容は、当会会員の投票の参考にさせていただくと同時に、報道機関などを通じ一般の方にも紹介し、投票の参考とさせていただきたく考えております。急なお願いにて恐縮ですが、11月6日頃までにお返事いただけますと幸いです。

 なお電子メールと郵便にて同じ内容を送らせていただきました。お返事は、メール・FAX・郵便、いずれでいただきましてもありがたく思います。

 また、同封いたしました定期刊行冊子について今後もお読みいただける場合は定期的に寄贈させていただきたく考えておりますので、その点もご希望を連絡いただけますと幸いです。



クルマ依存社会の見直しに関する政策質問書 質問内容


1.交通安全対策について

 交通事故の被害者が多数に上る状況です。人命は一つ一つが大切であるという視点から見て、現在の交通安全対策が、適切であるとはとうてい言えないと私たちは考えています。貴党のご見解と交通安全政策をお聞かせください。


2.歩行者の安全確保について

 超高齢化社会を迎え、高齢者の歩行の安全を保障することや障害者のノーマライゼーションが必要です。また、子どもたちが屋外で伸び伸びと遊ぶことも健全な発育にとって必要です。一方、日本では歩行者・自転車利用者、中でも高齢者の交通事故被害者が多い状況です。自動車の進入禁止区域を増やすこと、スピードの抑制機構、歩道の拡大、狭い道路の一方通行化など、歩行者優先の区域を拡大すべきと私たちは考えています。この点について貴党のご見解と、政策への適用予定をお聞かせください。



3.交差点の安全対策について

 幹線道路の交差点は、歩行者が非常に多く事故に遭うため、特に対策が急がれる場所です。鉄道の踏切に見られるような「遮断機」を降ろす設備を、横断歩道に沿って(クルマの前に)設けることが理想ですが、当面は原則として分離信号を導入するなどの物理的対策が必要と考えます。これらについての貴党のご見解、または交差点の交通事故防止策をお聞かせください。



4.公共交通の再生について

 世界で屈指の鉄道網を有していた日本が、無原則なクルマ社会化の結果、鉄道の地方路線が次々と廃止され、沿線地域の生活条件の悪化・地域社会が荒廃や崩壊する例があります。公共交通が廃止・減便された地域では、お年寄りや病人、子どもたちなど、自動車の運転をしない人たちは日常生活が困難となります。公共交通である鉄道・路面電車・バス路線網の再生、整備が必要と考えますが、貴党のご見解と政策をお聞かせください。



5.大気汚染被害について

 無原則、無制限な自動車走行は道路近隣の住民に深刻な健康被害をもたらします。東京大気汚染公害裁判などでは、行政や自動車メーカーの責任が問われています。自動車走行量の制限について、貴党の政策をお聞かせください。



6.道路建設計画について

 日本では、狭い国土に高速道路・主要幹線道路が数多く存在します。今後の自動車道路の建設計画については見直しが必要で、また自動車の総量規制が必要と考えますが、貴党のご見解と政策をお聞かせください。



以上。



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